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ROUND5 FUJI GT 500mile RACE

第5戦 富士スピードウェイ

公式予選 8月3日( 決勝レース 8月4日(
RACE
DATE
CIRCUIT
WEATHER
RESULT
2019 AUTOBACS SUPER GT Round 5『FUJI GT 500MILE RACE』
予選:2019年8月3日 決勝:2019年8月4日
富士スピードウェイ (静岡県)
予選:晴れ/ドライ 決勝:晴れ/ドライ
予選:10位 決勝:2位

8月3、4日、静岡・富士スピードウェイにおいて2019年SUPER GTシリーズ第5戦「FUJI GT 500MILE RACE」が行われ、チームクニミツのNo.1 RAYBRIG NSX-GTが予選10番手から粘りの走りを見せ、また終盤の攻防戦を制して2位でチェッカー。第2戦に続く表彰台に立っている。



梅雨明け後、日々厳しい暑さが席巻し続ける日本列島。そんな中で迎える第5戦富士は、シリーズ最長の500マイルおよそ800kmに及ぶ戦いとなるだけに、タフな一戦になることは言うまでもない。週末のレースはさまざまな環境や条件を味方につけて、戦うことが重要にもなった。

公式練習は午前8時50分にスタート。すでに気温30度、路面温度34度を記し、強い日差しが照りつける。GT300クラスとの混走時はおもに山本尚貴選手がセットアップの確認等を進めながら周回を重ねた。GT300専有走行を経て行われたGT500専有走行時にはジェンソン・バトン選手がステアリングを握り、クルマのコンディションを確認。その流れでサーキットサファリ中のドライブも担当し、14番手でセッションを終えた。なお、チームベストタイムはバトン選手が終盤にマークした1分30秒452。その後、午後からの予選に向けてさらに微調整を行うなど、さらなる改善作業に取り組んだ。

RACE

前日よりなおも暑さを感じる天候になった富士スピードウェイ。
だが、午後1時30分のスタート直後に計測された気温33度、路面温度51度という厳しいコンディションから徐々に降下を始め、チェッカーが振られた午後6時40分には、気温28度、路面温度32度まで落ち着いていた。

10位からスタートを切ったNo.1 RAYBRIG NSX-GT。今回のレースでは4度のピットインが義務付けられている。タイヤ交換、給油、ドライバー交代をその都度行う予定につき、スタートドライバーを山本選手が務めたことで、チェッカーまでの最後のスティントを含む3度のドライブを担当。そしてバトン選手が2スティントをドライブするプランとなった。

10番手からスタートし、オープニングラップを9番手で終えたNo.1 RAYBRIG NSX-GT。上位陣と同等のペースを刻み、30周を迎える頃には6番手まで浮上する。最初のピットインは36周終了時。スイッチしたバトン選手は34周の走りを担当した。なお、バトン選手走行の終盤で1台のGT500車両がコースアウト、クラッシュしたことからFRO車両が出動。また、その後セーフティカー導入という展開となり、各車の差が一気に縮まった。

すでにSCランを前にルーティンのピット作業を終えていたNo.1 RAYBRIG NSX-GT。山本選手が80周目のリスタートで絶妙なパフォーマンスを見せ、6番手へ。
他の2台との攻防戦も相まって82周目には4番手まで浮上する。その後も前後車両と僅差の周回が続き、好機を伺いながらの走りを続けた。一方でレースは100周を過ぎるとコース上ではトラブルやアクシデントに遭う車両が出はじめ、上位陣にも変動が見られるように。さらに105周目、1台の車両がピットロード入口のコース側に緊急停止し、SC導入を招いたことで再び各車の差が接近。そんな中、SCラン明けにライバルたちはルーティンのピットインを行ったがNo.1 RAYBRIG NSX-GTはステイアウトを敢行し、その翌周にピットインする戦略を採った。結果、ピットでの混乱を避けたこともあり、No.1 RAYBRIG NSX-GTは2位へとジャンプアップに成功する。

その後、自身最後のスティントでバトン選手はベストラップを連発しながら力走を続け、145周終わりにピットイン。最後のスティントを山本選手へと託した。山本選手もまた懸命に力を絞り出して後続のNo.23 GT-Rと緊迫したバトルを繰り広げ、さらにペースアップする中で156周には1分31秒672のチームベストラップをマーク。粘る23号車を振り切る形でチェッカーをくぐり抜けた。

なお、レースは当初177周終了を予定していたが、規定に沿って時間優先レースに変更されたことで午後6時40分に終了。
175周の戦いで、No.1 RAYBRIG NSX-GTは2位表彰台獲得を果たしている。

◎高橋国光総監督 素晴らしいレースでした。各チーム善戦する中でさらに結果を残すには、より多くの事柄を味方に着けることが必要なのですが、チームとして今回はそれができていたと思います。素晴らしいドライバーが素晴らしいクルマをドライブすることで、手にした結果だと言えます。今シーズンは長らく厳しい戦いが続いているのは事実ですが、ようやく必要なものが整ってきたようにも感じました。これはチームとして全員が努力し、その積み重ねを続けたことが結果となって表れたものだと考えています。

戦う以上、厳しさはいつもつきまといます。でもその厳しさに挑戦するのが戦う意味であり、その先にある勝利の喜びをみんなで分かち合えるのもまたレースなのだと思っています。

今日のレースもスタートからチェッカーまでなにがどうなるかわからない中で、最後まで仕事を完遂する難しさに挑み、結果を残すという素晴らしい仕事をしてくれました。レース中は画面に釘付けとなりましたね。エンジニアとドライバーのやりとりも無線を通じて見守っていましたが、内容の濃い良いものでした。長らく皆さんに表彰台を待っていただきましたが、この流れで終盤戦に向けて引き続き頑張りますので応援のほどよろしくお願いします。
◎山本尚貴選手 ちょっと序盤はタイヤがコンディションにマッチしておらず、苦しい展開になるのではと思っていました。ただ終盤になって気温が下がれば(ライバルに対し)分があるなという期待も持っていました。なので、最後までちゃんとミスなくJBやチームスタッフと一緒に戦い最後の勝負どころで前に行くことができたという意味では、自分たちが思い描いていたとおりの戦略が採れたのではないでしょうか。とはいえ、残念ながら6号車が前にいました。

ただ彼らは(予選から勝てる)ああいうポジションにいたからセーフティカーが入る前にちゃんとピットに走れたわけで、戦略も展開にも恵まれたということであり、それができる スピードもあったと思います。まだまだこの2位に甘んじることなく、次また勝てるようにスタッフ全員で努力してつかみ取りたいと思います。
勝てはしませんでしたが、ここ数戦ホンダにとってもチームにとってもうまくレースが戦えていなかったので、それを考えたら弾みのつく価値のある2位だったと思います。
さらにドライバーとして努力を重ねていきたいですね。
◎ジェンソン・バトン選手 確かにクルマの状況は予選の時に比べたら良くなってはいましたが、それでもタイヤの問題もあって安定して走るにはなかなかタフな状態でしたね。いやそれにしてもすごい戦いになりました。長時間の間、タフな戦いを強いられました。結果を考えたら、僕らにとっていいレースだったと言えます。レース中はなにひとつミスすることもなく、スティントごとにポジションを上げていくことができました。
2位獲得は素晴らしいことですが、優勝争いができず、それが残念でした。

今後は優勝争いのレースをしていきたいですね。今日、ボーナスポイントを獲得することができたけれど、チャンピオンシップを考えるとまだまだ頑張らないといけない。
次のオートポリスもハードなレースになるでしょうが、しっかりと戦っていきたいですね。
◎小島一浩監督 今回は予選日朝からのアジャストがかなりできたので、予選に挑むことができました。
確かにQ2には進めませんでしたが、その差は僅差だったし、クルマ的に速さがあったのでさほど気になりませんでした。

レース中、ピットインのタイミングとしては、2回目の予定前に1台がコースアウトしてクラッシュしたこともあり、FRO車両からSC導入に変わる前にピットインさせようと、予定を4~5周前倒しにしました。これに加え、燃料をセーブする走りでピット作業での給油時間を短くしたり、目に見えない部分ながら戦略的に細かなことにも取り組みました。
2度目のSCランでは、リスタート時にピットインせず1周タイミングを遅らせのですが、ピットでの渋滞を避けるだけでなく、ポジション争いをするライバルの動きを読むことで決断しました。あの一周の山本選手のプッシュが効きましたね。最後のピットストップはニスモが早いと予想してましたが何とか 山本選手を前に送り出すことができ、その後は 僅差の戦いになりましたが、押え切って結果を残せて良かったです。

今シーズンはウェイトを積んでも速いライバルが多いので、戦いそのものも去年より楽ではありません。ただ、今回は自分たちの状況を考えても、ホンダ勢のトップでレースを終えることができてよかったと思います。
この流れでオートポリスもしっかりと結果を残せるように頑張ります。
qualifying

ノックアウト予選は午後3時10分にスタート。正午すぎから上空の空が陰り始め、セッション時は気温32度、路面温度39度とやや落ち着いたコンディションとなった。

Q1のアタック担当は山本選手だが、他のチーム同様、すぐにアタックを始めるのではなくギリギリまでガレージで待機し、残り7分の時点でピットを離れる。計測4周目にベストタイムとなる1分29秒428をマーク、この時点では4番手にいたNo.1 RAYBRIG NSX-GTだが、この直後から続々とライバルたちがタイムアップ。結果、No.1 RAYBRIG NSX-GTは10番手となり、惜しくもQ2進出には至らなかった。

アタックを担当した山本選手によると、朝の走行でクルマのバランスがあまり良くなかったものの、そこから作業によって改善。Q1のアタックではしっかりと手応えはあったという。惜しくもタイムという数値によってQ2出走は叶わなず、悔しい結果となったが、クルマとしては予選一発の速さよりもレースでのロングランに分があるとのこと。タイヤがうまく機能すればいいところも狙える望みがある以上、まずは確実な仕事をすることで結果を狙っていくことになりそうだ。

今シーズン2度目の表彰台を狙う


早くもシーズン後半戦を迎えるSUPER GT。前回、タイ戦では着実なレース運びをすることでポイント獲得を狙ったチームクニミツだったが、コース上で思いもしないハプニングに遭遇し、まさかの結末に甘んじることとなった。今シーズンは戦いに挑む気持ちと手にする結果がうまく噛み合わず、歯がゆさが先行するレースが続いている。そこで今大会の富士では、なんとしても納得のいく成績を残すことでこの先の流れを変えたいと願うばかりだ。

タイ戦では、惜しくもレース途中で勝負権を逸することになったが、その後も周回を重ねたことでデータのフィードバックが可能となり、クルマ作りの点で改善すべき箇所が明確となった。加えて、搭載エンジンは富士からシーズン2機目が投入されるため、チームにとっては願ってもない好材料が整うことになる。幸い、今シーズン第2戦の500kmレースでは予選順位を物ともせず、粘りと攻めの緩急ある戦いで3位表彰台を獲得している。それだけに、今回もいいリズムを持って勝負に挑みたい。

ライバルとのバトルを競り勝つことはもちろんのこと、緻密なレース運びも問われるSUPER GTでは、目の前の戦いでつねにベストを尽くすことが最重要であり、それがもっとも難しいとされる。残された戦いが少なくなる中、まずは万全な準備を行い、やるべきことに全力で挑み、改めて上昇気流をつかみに行く。


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