STANLEYTEAM KUNIMITSU

RACE 2016 SEASON

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ROUND6 SUZUKA GT 1000KM RACE

第6戦 鈴鹿サーキット

公式予選 8月27日(決勝レース 8月28日(
QUALIFYINGRACE
RAYBRIG NSX CONCEPT-GT、苦しい状況を乗り越え7位フィニッシュ

 8月27、28日に三重県・鈴鹿サーキットにおいてSUPER GT第6戦「第45回 インターナショナル鈴鹿1000km」が開催された。決勝日は気まぐれに降ったり止んだりを繰り返す雨がレースを翻弄。 TEAM KUNIMITSUのNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTにとっても、本来の戦闘力を発揮するには 厳しい状況であったが、7位入賞で長い戦いを終えている。




 予選日は雨とは無関係だった鈴鹿も、決勝日は朝から雨模様となる。加えて台風10号の影響で、天気を先読みするのが難しく、どのタイミングでどのくらいの雨が降るのか、正直わからない。また、今回は ドライバー交代を含む5回のピットインが義務付けられており、様々な要素を的確に組み合わせることが、ポジションアップのカギを握るものと思われた。

決勝を前に、薄曇りが続く鈴鹿。だが雨は降っておらず次第に路面はドライ方向に。ウォームアップ走行時にはまだスタートで装着するタイヤ選択に悩んでいたが、ダミーグリッドに着いたときの各車両の足下はスリックタイヤが装着されていた。12時30分、パレードランを経て、迎えたスタート。No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTには山本選手が乗り込み、まずはオープニングラップで13番手から12番手へとポジションアップを見せた。山本選手は周回毎に、目の前のライバルを続々と逆転。20周を終える頃には、はやくも7番手で周回を重ねた。



最初のピットインは27周終わり。ライバル達と似たタイミングでの作業となったが、順調に作業を終え、伊沢選手が新たにステアリングを握った。スティント中、3台による激しいポジション争いを繰り広げた伊沢選手。この時点で雨は降っていないものの、気温、路面温度ともに30度を下回っており、タイヤが思うようにパフォーマンスを発揮するのが難しい状態だった。2度目のピットインは52周終了時点。10番手から山本選手が改めて攻めの走りに入った。だが、それから10分もしないうちに、東コース側に との情報が!幸い、 5分程度の通り雨で済んだが、不安定なコンディションの中での走行を重ねていくことになる。

レースは午後3時を過ぎ、83周を終えたNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが3度目のピットイン。代わった伊沢選手は、ほどなくしてクラッシュ車両回収のためのセーフティカー導入に遭遇したが、大きな影響を受けることもなく、レース再開後も順調に周回を続ける。また、迎えた100周の時点で、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは8位を走行。NSX勢同士のポジション争いも含め、山本選手への交代を前に着実な走りを見せた。

116周を終えた伊沢選手がピットイン。ドライバー交代、給油、そしてタイヤ交換を済ませたNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTがピットを離れる。しかし、ピットロードエンドでスピードを失い、車両がスタッフの手でチームピットへと押し戻されることに。幸い、車中で山本がスイッチ類をリセットするなど、出来る限りの作業を行なったことでエンジンパワーが復活。息を吹き返したNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが、改めてコースへと向った。8番手から追い上げを開始した山本選手だが、またも突然の降雨に遭遇。かなりの雨量にコース上は完全なウェットコンディションとなって足下をすくわれる車両も出たが、しっかりと状況を見極め、7位へとポジションアップを成功させた。

そして迎えた5回目のピットインは145周終わりで実施。雨はところどころで気まぐれに降り続ける状態で、まさにその都度コンディションが変化するという不安定極まりない状況だったが、最後のステアリングを託された伊沢選手は、チームベストタイムをマークする走りを披露。チェッカーまで攻めの姿勢を貫き、結果、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTはHonda勢トップとなる7位入賞を果たし、長くタフな1000kmレースを終えている。

第7戦は、日本を離れタイ・チャーンインターナショナルが舞台となる。日本とは異なる気候、サーキットの特性など、さまざまな「不確定要素」を味方に、善戦を目指す。



◎高橋国光総監督
今回は何かすっきりしないレースだったと受け止めています。中でもタイヤに苦労したようで、ドライバーふたりもしっかりと戦った気持ちにはなれなかったかもしれないですね。1000kmという長い距離を戦い抜いたあとの満足感が得られなかったかもしれません。チームとして、今シーズンは2度目の富士で表彰台には上がっていますが、総体的には厳しい戦いが続いています。そんな中でも頑張ってポイントをもぎ取るようなレースを重ね、チームとして総合力を活かした戦いをしているので、次のタイ戦こそ彼らのいい笑顔がみたいと願っています。

◎山本尚貴選手
 Honda勢として同じような症状が出ていたと思うのですが、タイヤのピックアップに悩まされ、厳しい戦いになりました。気温、路面温度が想定以上に低かったということも多少原因のひとつになるかもしれませんが、力を発揮することが難しい状況でした。その中でも、ピットインのタイミングで順位を上げるなどいい状態だっただけに、僕の最後のスティントで、ピットアウトのときにエンジンがかからないトラブルが出たことは残念でした。一方、厳しい戦いになってしまう中、完璧とは言い難いですがホンダの最上位でフィニッシュできてポイントを計上できたことは大きいとも思います。ただレースを戦うという点からすれば、7位フィニッシュは悔しい気持ちもあります。


◎伊沢拓也選手
昨日の予選結果から考えると、決勝でのペースはもっといいものになるだろうという期待がありました。なので、結果だけを見ると悔しさが大きいですね。タイヤのピックアップに悩まされました。この症状が出てしまうと、症状が出ないクルマとの勝負は正直難しいです。そういう意味で、僕らのパフォーマンスを出し切れなかったことが残念です。一方で、そんな状況の中でも、きちんとゴールまで導けたことは大事だったと思います。1000kmという距離を味方につけれられたとは思いますが、もうちょっと色々なチャンスが合っても良かったのかなという思いもあります。

次戦は10月8~9日にタイ・チャン・インターナショナル・サーキットにて開催されます。
引き続き、皆様のご支援・ご声援をお願いいたします。


決勝レース結果

Po No Machine Driver Time/Diff. Laps Best Lap Tire WH
1 38 LEXUS TEAM ZENT CERUMO 立川 祐路 石浦 宏明 5:45'34.230 173 1'51.014 BS 40
2 36 LEXUS TEAM TOM'S 伊藤 大輔 N・キャシディ 1.242 173 1'51.352 BS 34
3 46 MOLA 本山哲 高星 明誠 1'15.104 173 1'51.121 MI 30
4 6 LEXUS TEAM LEMANS WAKO'S 大嶋 和也 A・カルダレッリ 1'31.514 173 1'51.727 BS 50
5 19 LEXUS TEAM WedsSport BANDOH 関口 雄飛 国本 雄資 1'48.254 173 1'52.372 YH 24
6 1 NISMO 松田 次生 R・クインタレッリ 1Lap 172 1'52.793 MI 100
7 100 TEAM KUNIMITSU 山本 尚貴 伊沢 拓也 1Lap 172 1'51.734 BS 26
8 39 LEXUS TEAM SARD H・コバライネン 平手 晃平 1Lap 172 1'52.328 BS 74
9 8 AUTOBACS RACING TEAM AGURI 松浦 孝亮 野尻 智紀 2Laps 171 1'51.067 BS 20
10 17 KEIHIN REAL RACING 塚越 広大 小暮 卓史 2Laps 171 1'51.867 BS 40
11 64 NAKAJIMA RACING 中嶋 大祐 B・バゲット 2Laps 171 1'52.351 DL 2
12 24 KONDO RACING 佐々木大樹 柳田真孝 4Laps 169 1'50.924 YH 44
37 LEXUS TEAM TOM'S J・ロシター 平川 亮 81Laps 92 1'52.706 BS 60
15 Drago Modulo Honda Racing   武藤 英紀 O・ターベイ 93Laps 80 1'51.381 BS 8
12 TEAM IMPUL 安田 裕信 J-P・オリベイラ 114Laps 59 1'52.184 BS 56

天候:曇り・雨 | コース:ドライ・ウェット
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